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新春 「備えあれば憂いなし」


新春

12月を師走と言う意味を実感した年末であった。

(師は僧侶の事。簡潔に言うと普段はゆったりしている僧侶も走るほど多忙になる)

大掃除を一か月するわけではないが、バタバタと12月が終わって新年を迎えた。


大晦日から年越しを居間で迎え、テレビを見ながら10分ほどした時、いきなり居間の全ての電気が消えた!!

「何で電気を切った!!」と言った瞬間、非常灯だけが点いているのを見てスイッチを切ったのではない事をすぐに理解。

電気の使い過ぎ? お寺が停電? 地震? 事故? 火事?

色々な原因を考え、懐中電灯を点け、ブレーカ―、非常警報装置、お寺の中を見回るが、何も問題はない。

外を見ると、信号機、マンションの電気が全て消えている。

胆振東部地震のブラックアウトを思い出し「地震か?!」

携帯電話で調べるが、地震警報も無い。北電の停電情報を調べても何も出てこない。

停電の原因がわからず焦り・・・ 電気が無ければ水も出なくなる箇所もあり、何より暖房が全て点かなり、いわゆるライフラインが全てストップになる。


 暖房だけは確保しなければならないので、非常用の発電機を準備しようとした瞬間、電気が復旧。(お寺の停電時間は30~40分であったが、場所によっては数時間)ホッとしたが停電の原因がわからずモヤモヤしながら、数時間あれこれ調べたが結果原因はわからず床に就いた。

起床して調べると、停電の原因は近所の電気設備の不具合(故障)と言う事で、近所の900戸余りが停電だったと言う。

よくニュースで「〇〇地区 〇〇戸が停電です」と言う報道を耳にする。何十万、何百万と言う数字なら気にして心配するが、数十、数百と言う数字だと左から右に聞き流すだけで心配すらできない愚僧の我が身。

ウクライナでは、今、プーチン政権の戦争によるミサイル攻撃で停電だけでなく、ライフラインが止まり、一般市民の住居さえ破壊され、殺戮が繰り返され続けている。

プーチン政権の非人道な暴挙が続いている事を忘れてはならないと言う停電であった…。

戦争は決しておこなってはならない。戦争を止めなければならない。武力を強靭化しても、武力攻撃をしても戦禍は終わらない。

新年を迎え、非戦・悲戦の思いを強くした。

人間として未来永劫に戦争をはじめないよう、平和であるように歩まなければならない。





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