忘憂

新年が明け、1月も残りわずか。

昨年の1年は本当に早かったが、この1か月もあっという間に終わる気がする。

年始のお参りなどお寺の法務は休みなく勤めてきたが、このひと月、何をしていただろう…と振り返ってみても思い出せないことの方が多い。

人間は忘れられるから前に進めることができると誰かが言っていたが、忘れ過ぎて迷い、進めなくなることもあるのかもしれない。

愛別離苦の別れの悲しみを和らげる方法として、酒を飲み「忘憂(ぼうゆう)」することも必要なこと。

しかし、悲しいかな人は自分にとって都合悪いことや、他人事に感じていこと等々、酒を飲まずにほとんど忘憂してしまう。

今、様々なことがコロナ渦によって顕わになった。言うなれば私を含む社会が、自他を隔て、忘憂し続けた結果であったのだろう。