50年余り歩んできたなかで、幾度もの甚大な被害をもたらした自然災害が起こってきた。
阪神淡路大震災、北海道南西沖地震、中越地震、胆振東部地震、熊本地震…台風や豪雨災害。
多くの被災地を目にしてきたが、東日本大震災の被災地の状況は目に鼻に肌に鮮明に残っているし生涯忘れることができないだろう。
これまでの様々な考え方が一変した災害であった。人間の弱さと強さ、悍ましさと温かさ、そんな人間の両極面を見せられ続けた現場であった。
そして何より原発事故によって先行き不透明な大問題が残っている。
たとえあと50年生きたとしても廃炉完了とはならないだろうし、遙か未来まで甚大な被害をそのまま残していく事になるだろう。
戦争も2度と起こしてはならない。原発事故も2度と起こしてはならない。
離れて暮らす私たちは風化しがちになってしまうが、2度と起こさない起こさせない方法は何かを人間社会のエゴ抜きに真剣に考えて行かなければならないと痛感する。
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