燈台下暗し

窓が東側にしかない居間にいると、午後3時過ぎには夕方のように感じる。

日暮れの速さに、何となく心を慌ただしくなる。

昼から2時間ほど居間でパソコン事務仕事をして、終えたと同時に買い物を思い出し、ジャンバーを着て、「さあ出かけよう」と車のカギを探す…が見当たらない。

カギを決まった場所に置いている訳ではないが、たいてい目の届く範囲、机の上などに置いておくが、カギが無い。

こういう時に限って、無意識に予想しない場所に置いてしまっていることが多いので、事務所やトイレ、部屋の置きそうもない場所を探せば、たいていは見つかるが…どこにも無い!?

人間不思議とあると思っていた所に無いと、至る所を探し出す。今日、朝起きてから行ってもいないお寺の全ての部屋で、ふとカギを置きそうな場所を探すが当たり前のように無い。

午前中に車に乗って帰ってきて、それから出かけていないのでお寺の中に必ずあるはずなのだが、昨日出かけた場所を思い出したり、意味の無い行動を繰り返していた。

一時間以上、右往左往し探すが見つからない。スペア―キーもあるが、失くしてしまった事が気になり出かける気にもならない。落ち着いて考えれば見つかるかと思い、いったん出かける事を止めた。

居間に座り、ジャンバーを脱ぐ… 作務衣のポケットが少し膨らんでいた。

「あった!!」ほぼ身に着けているのと同じ状態で、失くしてしまったと思っていた車のカギを1時間以上探し続けていた。

厚手のジャンバーを着ていたと言う事もあるが、ちょっとポケットを触ればすぐにわかった事なのに「燈台下暗し」の早とちりであった。

眼鏡をしたまま、眼鏡を探したり、視力が低い事もあり、目の前の眼鏡を永遠と探し続ける事、書類を手に持ち、その持っている書類を探してしまう事… 

今のところは笑い話で済む事ばかりだが、目の前のことすら見失っているのに、すべて見えているように振る舞い、大きな失敗をしないように注意していかなければならない。