19日から21日まで春季彼岸会法要。昨日は布教に新十津川町、円満寺、金龍之哉氏をお招きし、二席のご縁を頂いた。
本日20日は、江別の真願寺様のご紹介で、お参り後に法話ではなく、柳家やなぎさんを招いて落語会を催し「天狗裁き」と言うお噺を一席。
落語家には、別海町出身の柳家やなぎさん。現在、真打ち前の二つ目で、もう七年ほど頑張っているとお聞きした。
石の上にも3年…と言うことわざがあるが、落語家としてこのように寄席が出来る(呼ばれる)ようになるまでは、弟子入りを許可され、下積みから前座などを経て、二つ目になり、ようやく師匠や一門から許されると聞く。
北海道から上京し弟子入り…ちょっと想像するが大変なご苦労を重ねてきた事だと思う。またきっとこれから真打ちを目指し、稽古に励み頑張っていかれるのだろう。
「芸事」と言うと、見る側は単なる娯楽と安易に下手だ、面白い面白くない…など批評してしまう。ただ名人と言われる落語家、噺家さんが生まれきた背景には、当人の頑張りと同時に、見る側聞く側が厳しくも温かく育ててきた由縁があった事だろう。
有名な布教使さんが「本当に聞いて下さる方々に育てられてきた。聞いて下さる方がいなかったら話しすらできていないだろうし、自分自身でも心からお念仏をありがたいと感じてなかった…」としみじみ話されていたのを聞いたことがある。
無数の縁でお互いが育てられていた。そんなことを落語を聞きながら感じた。
また、縁が整えばお招きして違うお噺を聞きたい。柳家やなぎさんはな再縁を伝えてお見送りさせて頂いた。
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