喉もと過ぎれば…

「去年の今頃は…」年末じゃなくとも、ふと考えることがある。「去年じゃなかったかな?」「一昨年だったかな…」等々と。人間の記憶は曖昧。

夏にオリンピックが東京、マラソン競技が札幌で行われてから半年も経っていないが、今年の事とすら感じない自分がいる。競技を見ながら感じた興奮も、様々な問題も謂わば忘れている。

政治に目を向ければ「前にも似たような問題があったような…」と感じることが多い。

それは結局、みんなが問題をうやむやにし、忘却してきたからなのだろう。

ときに忘れることは必要。

悲しい時、苦しい時、辛いとき… 少し忘れることで、心が和らぎ前を向けるようになる。それは自然の摂理でもあり、もちろん大事な事だろう。

ただ、すべてを忘却し「過ぎたことだから」で終わらせない社会が健全だと感じる。

喉もと過ぎて忘れるのではなく、心身に染みわたるように。