お下がり その2

お寺の周りのゴミ拾いをすると、マスクが数枚落ちていた。キッチンポイ捨てと言うより、外れて落ちてしまいそのままか、ポケットから落ちてしまったものだろうが、マスクのゴミが問題化しないように努めなければいけない。


世代をまたいでの謂わば着回しの「お下がり」は、身近に出来るエコ生活。親によっては「子供にお下がりなんて着させない」と言う方もいるようだが…

「お下がり」は洋服だけではなく、仏さまにしたお供えものを頂く時に「お下がりを頂く」と言う。

子供のころ仏前に上がっていた、珍しいお菓子、赤肉メロンと大きい房のぶどうの「お下がり」が楽しみでしかたなかった。

「お参りしてからもらいなさいよ」そう言われて、軽く手を合わせ、リンを鳴らし、貪るように食べていた。お下がりで育てられたのが私の心身。


仏前へのお供えを「お供えして終わり」と満足している方が多いが、お供えは、私がお下がりを頂いて、初めてお供えが完結する。

私がお供えをするのだが、そのお供え物を、仏さまの恵み(いのちの恵み)と頂く事が大切な事。

お下がりをいのちの恵みと頂く。すべての生きとし生けるものは、自然の営みの中でお下がりを頂いて生かされている。お下がりなしには生きられない。

頂きもののお下がりだからこそ、大切に大事にしなければならない。ひとりひとりがそんな心持ちになると世界が変わっていくと思う。