各地で大雪の異常気象が報じられている。
本州での大雪による車の立ち往生のニュースに驚くが、岩見沢などの札幌から割と近い都市部でもかなりの大雪で大変な状況だと報じられているが、まだお寺の近隣はサラッと積もるだけで、恥ずかしい事だが大雪の苦労の実感が湧かない。
我が身に置き換えられない人間の性。我が身に降りかかって初めて感じられる…
新聞を読んでいたら、札幌までの新幹線延伸での工事工期の見直しが避けられないと言う記事を目にした。理由はトンネル掘削による残土の処理問題。残土の重金属を含むものがあり、それを住宅地の近隣に何かしらの対策をして埋め立てなどの方法で、大量の残土処理を予定していたが、住民の理解がまだ得られず難航していると言う事であった。
何度か問題になってはいたが、あまり報じられてはいなかったが小さな記事ではあったが掲載されていた。
不思議に思う。トンネルを掘る事を前提で新幹線延伸が決まっているはずだが、残土の処理方法などは決めずに工事を進めていたのだろうか…
言ってしまえば「もう決まったことだから仕方ないだろ。あきらめろ」と事前に理解を得る事も説明もせず、目の前に来てから施工側があたふたとしていると言う感じだろう。
また当初の予定より工期短縮を目指すと言う事であったが、それは札幌オリンピックの招致を考えての事だと言われている。
いつの間に札幌オリンピックの招致が決まったのか??
コロナ禍の以前より、東京オリンピックに関する疑念と疑問が沸きあがっていたが、決まったことだからと疑念と疑問はそのままで突き進んでいった。
新幹線の札幌まで延伸によるトンネル掘削の残土問題も「決まったことだから」と地域住民の声を無視する事になる可能性がある。
そう言えば、リニアモーターカーのトンネル掘削の残土や水源の問題も、未来に対してかなり深刻で大きなものだと思うのだが、あまり大きな問題になっていない。
ふと根本的な疑問を感じる。札幌までの新幹線、リニアモーターカーを本当に望んでいる人はどれくらいいるだろうか…
民間の事業であるが、関連事業も含めて両方ともかなり大きな金額の税金が投入されていると思うのだが、本当に必要なのだろうか。
速さがイコール便利さにならないと言う事を学んだはずであり、トンネル掘削残土問題と原子力発電所の使用済核燃料処理問題が重なる。
今起こっている事に目を向けず「いつのまにか…」と後悔しても後の祭り。
コロナ禍と言う中で、突き進むのではなく、立ち止まり考える事の大切さを学んだはず。
どうか立ち止まり考えて欲しい。後悔だけが残る事の無いように。
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